「はじめに昼来たり、ついで夜訪なふ。
闇ののちに、光射す。
ひとは言ふ、その不和を整へ得るは、灰いろを解くジェダイの透徹の眼のみ、と。」
―ウィルズ銀河史 第7章477節

農事組合法人前山農士団は、2021年1月に設立しました。

農家の長男ですので、物心ついた頃には田んぼにいましたし、社会人になってからはずっと農家だったわけです。

それほど農業にこだわりがあったわけではなく、むしろ今ある農機具が壊れたら、すぐにでもやめてやるタイプの農家で、春秋の作業も委託していたほどです。つまり、いつでもやめられる準備をしつつ、いやいややっていたんです。20年勤めていた役所を退職し、時間もできるし、これから明らかに農家は減るし、地域の担い手として、ひとつやってみるか、という感じでした。

しかし、よくよく考えてみると、農業はつい最近まで主要産業だったはずです。長い日本の歴史において、全国民が日常的にお米を食べられるようになったのは、数十年前のことです。その後はほぼずっと米が余っている。減反して米を減らす、っていうのをもうずっと続けているわけです。それから、あっという間に農業は儲からない産業になり、特に水稲農家は明らかに存亡の危機を迎えたと言えます。

もちろん、国の政策、農業や食糧について正しく議論されてきたのかは考えなければなりませんが、まずは農家自身が農業にちゃんと取り組んでいたのかが問題だと思っていて、米価が下がる、肥やし代金は上がる、農機具は高い、そして、農業は儲からない、と。最後には跡取りがいないって言う始末で、農業は儲からない、って言われ続けたら、お子さん達は農業をやろうって気持ちになるわけがない。

結局は、国が、国が、って言う前に、まずは農業に取り組む姿勢を改めなければと思い、一からやり直そうと農事組合法人前山農士団を設立しました。農業を取り巻くダークサイドの影から、一筋の光となるよう、フォースとともに在らんことを。